喪服は買うべき?レンタルすべき?費用・着用頻度・保管の手間からコスパを検証

喪服レンタル

「喪服 買うかレンタルか」「喪服 レンタル 買う どっち」と検索してここにたどり着いた方は、とにかく損だけはしたくない、一度決めたら、あとで「やっぱり違った」と後悔したくないという気持ちが強いはずです。

この記事では、10年スパンで「買う vs レンタル」のコスパをシミュレーションしながら、お金、着用頻度、保管の手間、サイズ変化のリスクまで含めて、どちらが自分に合っているのかを論理的に判断できるように整理していきます。

※金額は、一般的な相場をもとにした「目安」です。実際の料金はお店やグレードによって変わります。


まず結論:向き・不向きは「回数」と「年齢」で変わる

最初にざっくり結論からまとめると、こんなイメージです。

10年で1〜2回程度しか着なさそうな人は、レンタルのほうがムダが少ないことが多いでしょう。10年で3〜5回以上着る可能性が高い人は、購入したほうが長期的には安くなりやすい傾向があります。20〜30代で体型やライフスタイルが大きく変わりそうな人は、レンタル優勢です(サイズ変化リスクが大きいため)。40代以降で参列機会が増えてくる人は、購入を軸に考える価値が高いと言えます。

ここから、この「なんとなくの結論」を、数字と理由で裏付けていきます。


買う vs レンタルをざっくり比較

まずは、感覚的にイメージしやすいように、両者の特徴を並べてみます。

喪服を「購入」する場合の特徴

メリット

毎回の出費がかからない(クリーニング代くらい)、急な訃報にも手元にあればすぐ対応できる、サイズが合えば着慣れている安心感がある、何度も着るほど1回あたりの費用は下がるといった利点があります。

デメリット

初期費用がそれなりにかかる、クローゼットのスペースを取る、たまにしか着ないのに数年おきに状態を気にする必要がある、体型が変わると作り直しや買い替えが必要になるといった点がデメリットです。

喪服を「レンタル」する場合の特徴

メリット

大きな初期費用がいらない、保管やクリーニング、虫よけの心配が不要、年代やシーンに合わせて毎回「今の自分」に合う一式を選べる、体型が変わってもその都度ぴったりサイズを選べるといった強みがあります。

デメリット

利用するたびに料金が発生する、繁忙期(お盆、年末年始など)は在庫が埋まりやすい、「いつまでに注文すれば間に合うか」を毎回気にする必要がある、いざというときレンタルサービスを調べる手間が発生するといった弱点があります。

この「感覚的な違い」を、次に数字ベースで見ていきます。


10年間で見た費用シミュレーション(回数別)

ここでは、分かりやすくするために、以下のような前提で計算してみます。

喪服を購入する場合は上下セットで30,000円(税込)を想定し、喪服をレンタルする場合はバッグや靴など一式セットで1回10,000円(税込)を想定します。

※実際の価格は、もっと安いもの、高いものもあります。あくまで比較のためのモデルケースです。

回数別:10年間でいくらかかるか

10年間での着用回数購入した場合(合計)レンタルした場合(合計)
1回30,000円10,000円
2回30,000円20,000円
3回30,000円30,000円
5回30,000円50,000円
8回30,000円80,000円

このモデルケースだと、10年で3回までは、レンタルのほうが安いかトントン、4回以上着るなら、購入したほうが総額は下がりやすいというイメージになります。

もちろん、「レンタルが1回8,000円くらいのところを使う」「購入で5万円クラスの喪服を選ぶ」など条件を変えれば結果も変わりますが、”ある程度の回数を着るなら購入、たまにならレンタル”という大枠は、多くの場合変わりません。


年齢別に見た「10年間」の重み

同じ「10年」でも、20代の10年と50代の10年では意味が変わります。

20〜30代の10年

結婚、出産、転職など生活が大きく変わりやすく、体重や体型の変化も起こりやすい時期です。親族の高齢化具合によって、葬儀の回数が大きく違うこともあります。

10年で1〜3回程度という人もいれば、家族構成によってはもう少し多い場合もありますが、「この先10年で何回着るか」が読みづらい年代です。

この層は、”今はレンタルで様子を見る”という選択肢が、心理的にも現実的にもフィットしやすいと言えます。

40〜50代の10年

親世代の高齢化により、葬儀や法事の機会が増えやすくなります。会社関係や地域コミュニティでの参列も増えることがあり、大きな体型変化がピークを過ぎ、「大きくサイズが変わる」リスクは若い頃より減っていきます。

この年代になると、10年で3〜5回以上着るケースが一気に現実味を帯びてきます。そうすると、費用の面でも安心感の面でも、購入に分がある場面が増えてきます。


保管の手間と「見えないコスト」

費用だけを見ると、ある程度結論は出せますが、実際に暮らしてみると、保管の手間やメンテナンスの負担も、意外と大きなポイントです。

喪服を購入した場合の「見えないコスト」

クローゼットの奥で圧迫されないよう、スペースを空けておく必要があります。虫よけや防湿剤を用意して、半年から1年に一度は状態を確認したいところです。いざ着ようとしたときに、「カビ臭い」「肩まわりがきつい」「スカートがきゅうきゅう」となって、直前に慌てるリスクがあります。

これらはお金には見えませんが、時間、手間、精神的なストレスというコストとして、じわじわ効いてきます。

レンタルだとどう変わるか

自宅保管の必要がなく、着用後はそのまま返却でOK(クリーニング不要のサービスが多数)です。数年ぶりの訃報でも、「サイズが入るかな…」という不安がありません。

「収納スペースが少ない」「季節ものの服の管理が苦手」という人ほど、レンタルのメリットは大きく感じやすいのです。


サイズ変化のリスクをどう見るか

喪服の難しいところは、「必要なときに限ってサイズが合わない」という事態が、一番困ることです。

若い年代ほど、サイズ変化リスクは大きい

20代前半で買った喪服が、30代半ばには窮屈になる、出産や育児を経て、ヒップやバストのサイズ感が変わる、男性でもデスクワーク中心の仕事に変わってお腹周りが変化するということはよくある話です。

せっかく購入したのに、数年後にはサイズが合わず買い直しになってしまっては、「長く使えるから」という購入のメリットが薄れてしまいます。

大きめを買えば安心?の落とし穴

「将来太るかもしれないから、少し大きめを買っておこう」と考える方もいますが、肩幅が合わないと、”借り物感”が出てだらしなく見える、喪服は「きちんと感」が命なので、シルエットが崩れるとマイナス印象につながりやすいというデメリットもあります。

サイズへの不安が大きい人ほど、若いうちはレンタルで「今の体型にぴったり」を選び、体型が落ち着いてきたタイミングで購入に切り替えるという二段構えの考え方が現実的です。


今レンタル向きの人/購入向きの人を整理

ここまでの内容を踏まえて、「いまのあなた」がどちら寄りなのかを整理してみます。

こんな人は「レンタル」向き

20〜30代で今後の参列回数が読めない、体型が変わりやすい、または変わりつつあると自覚がある、クローゼットがすでにパンパンでこれ以上服を増やしたくない、年に1回も葬儀がない、もしくは今までほとんど参列経験がない、「たまにしか着ない服に数万円かけるのは抵抗がある」と感じる、毎回そのときの年代感やTPOに合う喪服を選びたいという方にはレンタルが向いています。

こんな人は「購入」向き

40代以降で今後10年のあいだに参列の機会が増えそう、親族が高齢で「急な訃報」が現実味を帯びてきている、会社関係や仕事関係の葬儀にも出る可能性がある、一着しっかりした喪服を用意して迷わない状態を作っておきたい、体型が大きく変わる予定はなく今のサイズが安定している、「何度もレンタルするくらいなら、一度いいものを買ってしまいたい」と感じるという方には購入が向いています。

どちらにも一長一短がありますが、この条件に照らし合わせてみると、自分の答えが少し見えやすくなるはずです。


迷ったときの考え方:お金+手間+安心感で見る

最後に、「それでもまだ決めきれない…」という方への視点を一つ。

喪服は、”お金だけ”で決めると後悔しやすいアイテムです。

いざという時に慌てずに済む「安心感」、クリーニング、保管、サイズチェックにかかる「手間」、自分の年代や立場に合った「見た目のきちんと感」――。

これらも含めたトータルのコスパで考えると、答えが変わってくることがあります。

「まだ若くて先が読めない」「保管に自信がない」という方は、今はレンタルで様子を見つつ、将来買うタイミングを図るのが良いでしょう。「そろそろ一着、ちゃんとしたものを持っていたい」という方は、購入を軸に、必要に応じて小物だけレンタルで補うという選択肢があります。

大切なのは、「今の自分の状況」と「これから10年」をセットでイメージして選ぶこと。

この記事が、「買うかレンタルか、どっちが得なんだろう…」というモヤモヤを、少しでもスッキリさせるきっかけになれば幸いです。

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